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天津大爆発 シアン化合物の及ぼす人体被害とは [事故]

天津大爆発 シアン化合物の及ぼす人体への被害とは 


 中国・天津(Tianjin)で12日深夜に発生した大規模な爆発について、同国軍の幹部は16日、爆発で破壊された倉庫には、非常に毒性なシアン化物が数百トン保管されていたと述べた。爆発による死者はこれまでに112人に達している。

 爆発現場の中心にあった倉庫は危険化学物質の保管施設で、建物は2度の爆発で破壊された。この高官の発言により、倉庫で化学物質が保管されていたことが初めて公式に確認された。

 この爆発では、有毒物質による汚染が懸念されている他、中国当局が爆発に関する「うわさ」を流したとして、多数のウェブサイトを一時的に停止させたり、閉鎖させたりしていることを受け、近隣住民や死傷者の家族らは、こうした当局の対応は報道規制だとして強く反発している。

 爆発では依然として、消防隊員85人を含む約100人が行方不明となっている。ただ当局は、行方不明者の一部が、遺体で発見され身元がまだ判明していない88人に含まれている可能性もあると述べている。

 爆発の影響で入院した人はこれまでに700人を超えている。【AFP=時事】


ここで、非常に毒性高いシアン化物による人体への影響を述べたいと思う。

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シアン化合物(青酸(せいさん)化合物)が経口、経皮、経気道により体内に入り、
細胞の呼吸を妨げて細胞の活動を停止させることにより起こる中毒です。
症状の発現は急激で、最も影響を受けるのは脳なので、一刻も早い処置が必要です。


【原因は何か】

 シアン化合物には、シアン化水素(青酸ガス)、シアン化カリウム(青酸カリ)、シアン化ナトリウム(青酸ソーダ)などがあり、冶金やメッキ、化学薬品の材料に使われています。
これが自殺、他殺目的など故意、あるいは事故により体内に入ると、細胞内でチトクローム酸化酵素の鉄と結合して、この酵素のはたらきを妨げ、細胞が酸素を使ってはたらくことをやめてしまいます。
 このため全身の臓器が急激に損なわれ、とくに脳の障害が深刻です。また、酸素が使われずに糖が代謝されるため乳酸がたまり、代謝性アシドーシス(血液が酸性になること)になって、呼吸障害、意識障害などを促進します。
 一方、自然物でも、たとえば青梅には青酸配糖体(はいとうたい)が含まれています。とくに小児が青梅を食べた場合、シアン中毒になることがあります。


【症状の現れ方】

 症状の発現は急激で、シアンが体内に入ってただちに、あるいは長くて数分以内に症状が現れます。
軽症では、頭痛、めまい、嘔吐のほか、特徴的な症状として、顔面紅潮、呼吸促進、頻脈(ひんみゃく)、代謝性アシドーシスなどが生じます。シアンの量が多く重症の場合は、血圧低下、呼吸困難、心房細動(しんぼうさいどう)、肺水腫(はいすいしゅ)、けいれん、意識消失が生じ、やがて呼吸停止、心停止につながります。


【治療の方法】

 軽症の場合は、酸素の投与と炭酸水素ナトリウム(メイロン)の点滴によるアシドーシスの補正を行います。
重症の場合は、心肺蘇生(しんぱいそせい)、呼吸管理(人工呼吸器の装着)が必要です。
 特有な治療法としては、亜硝酸ナトリウムを投与して、シアンと結合しやすいヘモグロビンをつくり、これに結合したシアンを、チオ硫酸ナトリウムの投与によって尿中に排泄させる方法があり、この方法に即した治療キットが市販されています。
 重症の場合、後遺症として酸素欠乏による脳障害や、パーキンソン症候群が起こることがあります。

【シアン中毒が疑われる場合の対応】

 シアン中毒が疑われる人を見つけたら、ただちに救急車を呼びます。
酸素を吸わせながら、治療キットがある救急病院に搬送する必要があります。
救急車が来る前に、人工呼吸などが必要になることもありますが、周囲の人も患者さんの呼気を吸ってシアン中毒になることがある点に十分注意します。



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最初は倉庫近くのコンテナが燃えているだけであり、倉庫内になにが収められているか
知らされていなかった消防隊は水のよる放水消火を行った。

しかし、倉庫内には水をかけることにより、有毒ガスを放出するシアン化ナトリウムと
水をかけることにより大爆発を起こす炭酸カルシウムを含む7種類の薬品が大量に保管されていたことが判明している。
このような薬品の倉庫の消火は窒素消火が原則である。

なので、死者や負傷者の大多数が消火活動を行っていた消防士である。
死因や負傷の原因は爆発によること、シアン中毒で重篤におちいったことが推測される。

病院も戦場と化しているようだし、治療に必要な薬剤も不足しているだろう。


そして、事故現場は現在も鎮火はしていないし、倉庫内の薬品もそのまま残っている。

現地の天気予報では8/18から数日、雨の予報であるため、更なる爆発や有毒ガスの発生が危惧される。

記事にしたい記者や、ご家族が巻き込まれた方が現場に行きたい気持ちがあるであろうが
今は事故現場から距離を取り、近づかないことが懸命である。

これ以上の被害の拡大がないことを祈っています。



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