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天津大爆発 神経ガス日本への影響は?

天津大爆発 神経ガス日本への影響は?


 中国・天津市で起きた大規模爆発で中国中央テレビは19日までに、北京公安消防総隊幹部の話として、事故現場の空気中から毒性の強い神経ガスが検出されたと伝えた。人が吸い込むと心肺停止などを引き起こし、死に至る恐れもあるという。爆発の原因となった倉庫には3千トン以上の有害物質が保管されていたとみられ、これらの物質が神経ガスを発生させたもようだ。

 報道によると、現場周辺測定器を使ったところ、神経ガスとシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)の2種類の有毒物質が検出されたという。爆発現場には700トンのシアン化ナトリウムや硝酸カリウム、硝酸アンモニウムなど約40種類の化学物質が保管されていたことがわかっている。こうした物質が水と混ざったり、アルカリ化したりしたことで神経ガスが発生した可能性がある。

 現場周辺は現在も立ち入り規制が敷かれるほか、当局の担当者らは防護服を着て水質調査などにあたっている。また降雨などによる有害物質の流出を防ぐための措置もとっているもようだ。だが空気中から有害物質が検出されたことで、想定より広い範囲の住民の健康問題を引き起こす可能性も出てきた。(引用:日本経済新聞)



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現在、神経ガスは大気(空気)の流れによって、大気がわかる写真から朝鮮半島にまでどんどんと
広まっていることが、東北大学の研究機関から発表されている。

では日本への、影響はというと・・

天津から日本への距離があるので、もし流れてきても、その間にガスがかなり薄まってしまうので
日本での影響を受けることは、きわめて低いそうだ。

ここで神経ガスによる人体への影響を述べておこうと思う。



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天津大爆発で発生した神経ガスの成分はまだ特定できていない。
しかし同じ神経ガスというくくりで言えば、一番わかりやすい神経ガスは「サリン」だ。
神経ガスを吸い込むと、呼吸器系統や心臓などが突然停止し、死亡に至る可能性がある。

もし一命を取りとめても、神経ガスによる神経の損傷は度合いはひどく、精神症状を残し
植物状態におちいる。

人体における作用機序を詳しくいうと、

 自律神経等の神経において、神経同士にはシナプスと呼ばれる間隙がある。神経が刺激を伝える時、シナプスでは神経伝達物質と呼ばれる物質の受け渡すことで刺激を次のシナプスに伝える。
(例えるならば、手をつねると痛いと脳が感じる。それはつねるとシナプスがつねられた部分から脳に伝わって、初めて痛いと認識するからである。)
一旦シナプスに放出された神経伝達物質は元の神経に再取込みされることが多い。神経伝達物質としてはアセチルコリン、ノルエピネフリン、ドパミンなどが有名である。このうちアセチルコリンについて、アセチルコリンは比較的不安定な物質であるためコリンと酢酸に分解してからコリンのみを取り込む。この分解を司る酵素をコリンエステラーゼという。特にサリンに代表される有機リン化合物はコリンエステラーゼの活性部位に不可逆的(絶対に正常にもどらない)に結合することで不活性化(常につねられて痛いと脳が認識してしまう、正常な感覚を失う)させる。
これによってアセチルコリンを神経伝達物質として用いる自律神経等は異常に興奮し、死に至らしめる様々な症状を起こす。

 神経ガス吸収後の一般的な症状は、鼻水、胸の圧迫感、視野の縮小、よだれ、過度の発刊、吐き気、嘔吐、痙攣、尿や便の失禁、めまい、頭痛、狼狽、昏睡、ひきつけ等である。
これらの症状の後呼吸停止、更には死に至る。
神経ガスは蒸気として目、肺、皮膚から容易に吸収される。
また濃度によるが、1~10分あるいは1~2時間後に死亡に至ることが多い。
ヒトの致死量は0.01mg/kgで、毒性はシアン化ナトリウム(致死量3.3~5mg)の約500倍にも及ぶ。

そう、最初に心配されていたシアン化ナトリウムの毒性をはるかに超えているのです。
また一秒で死に至る吸引致死濃度は3.5mg/㎥(人の平均吸入量を15㎥/day、体重を60kgとした。)と計算される。
計算式はわかっても、実際に体内に吸引された量は、日常では想像でしかわからない。

神経ガスは血液のヘモグロビンと結合して人体の臓器をかけめぐる。
血漿や肝臓に含まれる酵素により分解されるが、
分解された代謝物がより強い毒性を示すこともある。
これらの代謝産物は神経ガス吸引後12~48時間後に検出される。
体調不良が神経ガスだったとしても、その原因が神経ガスだと判別できるまでに半日~2日かかるということになる。しかし、それでは手遅れになる。

オウムの地下鉄サリン事件が起きた時は、東京では患者がどんどん搬送されてきたが原因がわからなかった。しかし、その前にサリン事件が起き、サリン患者(神経ガスによる患者)をみていた
、そしてニュースをみていた長野の病院の医師から、「それは、サリンだ!」とすぐに都内の病院に連絡が入ったことにより、早い段階で適切な処置を行うことができたのだ。

汚染除去する場合は、暴露した皮膚は石けんと水で三回洗い流す。
より効果的にするには水で10倍に希釈した漂泊液、エタノールを用いる。
汚染された衣服等は危険廃棄物として処分する。
皮膚から全ての危険物質が除かれれば二次汚染の可能性は低い。

救助方法は、被害者を有害な環境から移動させ、人工呼吸や、気道の分泌物の吸引除去を施す。
ただし、救助者が被害者から放出される呼気によって、自身も神経ガスを吸って被害を受ける可能性が大きい。
実際にサリン事件では、救急搬送した救急隊員や消防隊員が、患者と一緒にそのまま入院した例がある。

対症療法(起きている症状の緩和)にはジアゼパム等の抗けいれん剤を投与する。
また呼吸を確保し、気管支けいれん処置のため、アトロピン、テオフィリン、Sympathospasmを点滴注射して、通常の抗不整脈剤を投与し心拍と血圧を 維持する。

とりあえず、日本にいる分には、神経ガスを吸う可能性は低いが、経過を追う必要はある。
また、現地には日本の企業も進出している訳で、日本人といわず、誰もが避難したにこしたことはない。

人命が第一であるのだから。



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